2017年09月25日

初心者を先導する時の心得-体験から

私の体験からバイク乗りたての人やあまり運転が得意でない人と一緒に走るときの注意点(心得)をまとめました。

1.ルートについて

  •  1総走行距離は200q以下に短くする
  •  2無理な距離を走らない
  •  3暗くなる前に帰る
  •  4渋滞を避ける
  •  5こまめに休憩をとる、長めにとる
  •  6危険個所をあらかじめ教える

2.走り方について

  • 1後続車に道を譲る
  • 2カーブはゆっくり
  • 3スピードを出さない
  • 4ミラーで常に後方の様子をチェック(結構疲れる)
  • 5駐車場ではさっさと停める場所を決める
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1.ルートについて

1総走行距離を200qほどに短くする

往復で200q以下が短すぎず長すぎず、「ツーリングした」という達成感を味わうことができると思います。
バイクにほとんど乗っていない初心者と走るときは高速道路は使わないようにかつ楽しめるようなルートを考えます。
(高速道路経験者でしたらルートに組み込んでもOK)
あまり街中ばかり走っていると信号で停止&発信を繰り返しているうちに疲れてしまう初心者もいます。
美味しいスイーツや飲食店、温泉、観光地など目的を決めると楽しめると思います。

初心者はわからないことだらけで慣れている人が思っている以上に神経を使っています。
自分が乗りたての頃を思い出してこれなら無理がないかなと思うルートと距離を決めましょう。

名古屋からなら板取、藤橋、根尾、知多半島、茶臼山、下呂あたりが初心者向けでそこそこ走りも楽しめると思います。

2無理な距離を走らない

初心者は自分がどれぐらい運転できるのか自身のことがわかってないことがあります。
街中ばっかり走っていると山や海などの快走路を走りたいと思うかもしれません。
もっと走りたいといって要望を鵜呑みにしたら先導している自分が疲れてしまいます。(経験談)
帰る時間が遅くなったり渋滞に巻き込まれたりと危険度が増しますし、
常に後ろをチェックしながら走るので精神的にも疲れます。

お互いの安全運転の為にも短い距離でも美味しいものを食べたりして楽しくツーリングすることが大切です。
次回はもう少し長距離にして、だんだんと慣らしていけば良いと思います。

私は初心者の「(名古屋から)白川郷行きたい」に付き合って先導して行ったら
白川郷で渋滞にはまるわ初心者がスピードを出せないので後続車を全部やり過ごすわ
渋滞を避けて下道で帰ったら夜中になるわでものすごく疲れました…。二度とやらん。

3暗くなる前に帰る

空が真っ暗になる前には解散できるように帰りたいです。
夜の運転は慣れていない初心者には危いです。
季節によって日没時間が全然違います。夏は6時でも明るいし、冬は5時でも真っ暗になります。
田舎では外灯が無いと真っ暗な中走ることになります。
さらにスピードを出して走る車が多く、初心者の後ろに詰められる可能性もあります。(経験談)
時間配分も考えてルートを設定することが大事です。

真っ暗になってしまったら急いで帰るのはあきらめて安全第一で運転することを心がけましょう
無事に生還することが大切です(経験談)

4渋滞を避ける

お盆、ゴールデンウィーク、祝日など行楽シーズンには道路が渋滞します。
名古屋なら一宮付近と東名の上社ICあたりです。
行きは早めに出発し帰りは明るくても早めに帰ってくるようにしています。
行きなら朝7時出発、帰りは17時頃に名古屋へ到着しているようなルートにしています。
早めに帰ってくると「また行きたい」と思える余裕が残るしバイクに乗るのが楽しみになるかもしれません。

万一渋滞を避けて通れない場合はやむを得ず時間をずらして帰るか、下道に変更します。
渋滞の時間が5分程度か、時速20q程度で進んでいるなら渋滞にはまっても耐えられるかと思います。
こういう判断は経験がないとなかなかできないので無理かなと思ったら素直に下道に変更。
バイクによっては低速でエンストしやすいものもあるので私は状況に合わせて道を選んでいます。

5こまめに休憩をとる、長めにとる

慣れている人は休憩が短めになりがちです。
私の経験から1回の休憩につき10〜15分ほどとるようにすると疲れも少し抜けると思います。
乗ってる時間と休憩している時間が半々になるぐらいがちょうどいいです。
休憩場所はコンビニや、道の駅、公園など。
どうしてもそれらが無ければ待避所やバス停で止まりますが、どちらも緊急用なので長居はできません。

トイレに行ったりイスに座って喋ったり食べ物を食べたりして休むのもありです。
腰が痛い場合は座るよりも少しウォーキングしたりストレッチしたほうが痛みが緩和されます。

初心者が無理をしないように、休みたいときに「休みたい」と伝えられる通信装置、インカムがあるとよいです。
私はB+COMを使っていますが、なければバイクショップでレンタルできます。
喋りながらツーリングすると平凡な道でも楽しくなりいい思い出が作れると思います。

6危険個所をあらかじめ教える

先導者は自らの経験からあらかじめ危険な場所があれば知らせておくと良いです。
ルート選びでなるべくそのような場所を避けるのも大事ですがどうしても出てくる場合もあります。

対向車がはみ出してきそうなカーブや、右左折で鋭角なカーブ、流れが速い道路、
狭いスノーシェッド、真っ暗なトンネル、取り締まりで有名な道路など。
危険個所を教えた上でどういう走り方をすればいいかアドバイスできると良いです。
そして先導者が手本を見せましょう。
安全運転が第一で無事に帰ってこれるのが重要だからです。

2.走り方について

1後続車に道を譲る

これは初心者の方から要望があったのですが、後続車がぴったりくっついてくるとプレッシャーがかかります。
なので、やり過ごしてから走りたいということです。
本当は最初と最後にベテランがつくと楽なのですが、私の場合はそのような人がおらず…。
初心者は走るだけでも精いっぱいだし、カーブが連続する道は操作で手一杯です。
早い流れに乗って走ることができません。

先導者は待避所やバス停などを探しながら、後ろに続く初心者も気にかけて走るのですが、これがすごく疲れます。
実際私は五箇山〜郡上まで下道でこれをやってものすごく疲れました。

譲るときは左ウインカーを出してしっかりブレーキをかけて止まります。
停止して車をやり過ごす間はハザードランプをつけるとさらに良し。無いバイクもありますが。
発進するときは後方に誰もいないことを確認してから右ウインカーを出して発進します。
ちなみにインカムがあれば初心者から「後ろの車を譲りたい」といえるし
先導者は「ここで止まる」事を伝えられバイク同士がぶつかるのも防げます。

山などの快走路では後続車が追いついてしまう事が多いと思いますが
安全運転のために根気よく譲ってあげましょう。

高速道路では走行車線をずっと走ります。
時間がかかろうが追い越しはしません。
インカムがあれば退屈しなくていいかな〜と思うのでインカムをお勧めします。
バイクショップでレンタルしているところもあります。名古屋なら来ライコランド小牧で。

2カーブはゆっくり

初心者はバイクを倒すのが苦手です。だけどかっこよく曲がりたいと思っています。
スピードを出してバンクして曲がればカッコいいとは思いますが、それでは初心者が置いていかれてしまいます。
そして距離が離れてしまうので結局先導者が待つことになります。(経験から)

個人的な経験ですが、流れに乗って曲がる場合、スピードを上げないでギアを1速落として曲がると曲がりやすいと思います。
かっこよく曲がれるようになるのはとりあえずカーブを安全に曲がれるようになってから、と初心者に諭しましょう。
1と被りますが後続車がいて直線道路があるなら譲ってしまうと後方の心配もなく
初心者が気持ち的にゆとりをもって走れると思います。

高速道路のICから合流までの大きなカーブも直線に入ってから一気に加速すればいいので
時速40km/h(ぐらになってしまうと思うけど)ゆっくり走りましょう。

3スピードを出さない

一定の速度で走ることを心がけましょう。
直線道路では気づかないうちに速度を上げているかもしれません。

カーブが連続する道では慣れていない初心者がついてこれない場合があります。
その時はスピードダウンして追いついてくるのを待ちましょう。
初心者もはるか先に行ってしまった先導者に追いつこうと必死になってしまうからです。

直線道路や直線のトンネルはアクセルを開けがちですが気持ちを抑えて一定のスピードで走ることを心がけます。
そうしないと距離が離れてしまいます。

4ミラーで常に後ろを走っている初心者の様子をチェック(結構疲れる)

先導者は時々ミラーで後方を走る初心者の様子をチェックしましょう。
気づいたらミラーで見えないほど遅れて走っているかもしれません。

カーブが連続する道路では後方確認が忙しいかもしれませんが
ミラーで確認できない場合は速度を落として初心者が追いついてくるのを待ちます。
後方の車にあおられていたら道を譲りましょう。

初心者は先導してくれる人を頼りに走っています。見えなくなると心細くなります。
先導者も初心者を気にかけつつ安全にツーリングしましょう。

5駐車場ではさっさと停める場所を決める

駐車場に入ったら停める場所をさっさと決めます。
できれば駐車場に入る前にチラッと見て空いている場所を探しておくと安心です。

どこに駐車するか迷ってうろうろしていると初心者の不安が増えますし、
後続車が来たり出ていく車とぶつかりそうになったり
前方・後方ともに不注意になりがちです。

初心者は低速で走り続けるのが苦になります。
なるべく短く済むように駐車する場所は早く見つけて決めましょう。
たとえ駐車場所が建物から遠くても安全第一です。

さいごに

初心者でもツーリングはしたい!という気持ちでいっぱいです。
まずはバイクを安全に走らせることから始めればいいかなと思います。
安全に走れるようになると楽しいという気持ちがわいてくるでしょう。多分。

私がやった先導の経験では、一定の速度をキープして走ると良いです。
知多半島の先端の道路を走った時は時速40qをキープして走ったら初心者の人から「すごく安心して走れた」と言われました。
カーブでは速度を落として後ろを走る初心者の様子をチェックしました。
チェックする時は道路脇に停めてサイドミラーで。
あまりにも離れていたら目視で確認しました。

後ろを気にして走っていると自分が走るのを楽しめなっているのに気づきました。
先導も悪くはないけれどほどほどにしたいと思います。
posted by 新目もり at 16:26 | ツーリングコラム