せせらぎ街道にはおしゃれなカフェがいくつかあります。 今回はタンデムでカフェ巡りツーリングをしてみました。
ルート 8時出発・総走行距離数約360q 郡上八幡IC → せせらぎ街道 → カフェ アグスタ → みどりの森 → カフェ 桜 → カフェ kurumu → 福太郎(五平餅・かき氷) →せせらぎ街道を経由して郡上八幡から高速道路で帰宅(22:00)
旅の目次
google Adsense0.郡上八幡まで
行先と目的が決まるまでの経緯
私と夫は中部圏のいろいろな場所にツーリングしていますが、特にせせらぎ街道が好きです。 一年に1回しか行かない場所が多いけど、福井とせせらぎ街道は一年に4〜5回ツーリングします。 名古屋から郡上まで高速道路で2時間と短時間でたどり着けるのと、春夏秋(冬は無理)いつ走っても景色が楽しめるし、ほどよいワインディングで走っていても楽しめるからです。
そんな大好きなせせらぎ街道ですが、実は道沿いや周辺の施設に行くことがあまりありませんでした。 流れに乗って走ると施設を過ぎ去るのも速くて、一瞬「行ってみたい」と思ってもあっという間に通り過ぎてしまうので「まぁいいか」で終わってしまっていました。 ですので今回は視点を変えてせせらぎ街道沿いのお店にあっちこっち寄りながら走ることにしました。
出発
もうちょっと早くおきたかったのですが起床時間は朝7時。 着替えやらに持つやら準備が終わって出発したのは8時。 日の出は今は5時からなのでもっと早く出発したかったです…。
国道22から一宮ICへ。8時半でもすでにジャンクションの方は2qの渋滞でした。 春日から名古屋高速へ乗っていたらこの渋滞に捕まったと思います。 事前に調べるのって大切。
名神から東海北陸道へ、そして郡上八幡ICへ。 今日の天気は曇り。 ただ、気象庁のウェブサイトには「ところどころ激しい豪雨が降るでしょう」とありました。 これ、ゲリラ豪雨のことよね?(汗)
1.カフェ アグスタ
予算:飲み物:450円〜 :食べ物:700円〜サンドイッチ・カレーライス・そば等 営業期間(2017年):4/22〜11/19 水曜日or木曜日休み 冬季は4名以上で予約が必要
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カフェ以外にもBBQ施設、コテージがある。 駐車場はカフェ向かい側にあります。 テラス席は犬ok
国道472を浮上していき、道の駅明宝を過ぎたあたりにあります。 赤い看板が立っているので分かりやすいと思います。 橋を渡るとBBQの臭いがしてきました。カフェとは別にBBQもできます。 また、コテージもあり宿泊もできます。 我々が来た時、ちょうどグループで泊まる客がチェックインをしていました。
店内はエアコンが無くても風が涼しく、テーブルやイスが多くてマスツーリングでも利用できそうです。 往年の名車が飾られていて、店内のあちこちにヘルメットやガソリンタンクなどバイクに関する展示物がいっぱいあります。
私はフレッシュジンジャーエールを、夫はアイスコーヒーを注文しました。 アイスコーヒーは「ご注文いただいてから挽き立ての豆で淹れます」そうです。
ジンジャーエールはアメリカ産輸入のものです。 瓶で運ばれてきて自分でグラスに注ぎます。(瓶のまま豪快に飲んでもOKとのこと) 辛口の後にすっきりした甘さがあります。 自分でジンジャーエールを作るとべっとりした甘さになってしまうので、このすっきりさ加減が良いです。
カフェアグスタを後にしたらお昼ご飯探しにせせらぎ街道へ戻りました。
2.みどりの森
閉店… 1年後に宿泊体験施設としてオープンさせる予定です。
せせらぎ街道を通っていると石窯ピザの看板があり、入ってみることにしました。 いつも通っていて気になっていたものの、人気のなさに入るのを躊躇していたお店です。
せせらぎ街道をそれて野原の道を行くと三角屋根の家がありましたが、中はテーブルや椅子がない。 というか、誰もいませんでした。 やってないのかな〜と思い一度は引き返してみたものの… (今気になっているのに帰っていいのか?) (今逃したらしばらくはいかないだろう) (微妙なお店だったらピザ1枚だけ注文して帰ればいいか) という自問自答の末、お店に引き返しました。
すると、三角屋根の家の向かい側から人が出てきたので、「石窯ピザが食べたいんですが…」 と尋ねたところ、「ああ、閉店したからもうやっていないよ」と返事が来ました。
なんてこった、閉店しているとは斜め上を行くお答え。 返事をしてくれた方は家のオーナーさんでした。 6月25日に閉店したと教えてくれました。 そのあとオーナーさんといろいろ喋りました。1時間ぐらい。
この家では体験型の宿泊施設で、石窯ピザ以外にもいろいろなことをやっていたそうです。
- 裏手に川があるので魚とりなどをしていた。川は夏でもすごく冷たいので長いこと入れない。
- 川に行く途中にブランコがあり、川の方向を向いてこぐので景色が爽快。
- 石窯を利用してパンやドライトマトづくり。
- 春にはタケノコ、夏にはトウモロコシのなどの石窯焼きもしていた。
- 桑の木が近くにあるので桑の実のごはんを作っていた。
また、この地域は本当に寒く、7月末〜お盆までは風が涼しくて快適に過ごせるけど、それ以降は夜に窓を開けて寝ると寒くて寝れないそうです。 9月には暖房がほしいな〜と思うくらい冷え込むそうです。
オーナーさんから高山にえごまを使った五平餅屋を教えていただいたので後で行ってみようと思います。
びっくりしたのが、話を聞いているうちに、オーナーさんが私の友人と知り合いだったこと。 さっき初めてお会いした方が友人の知り合いだったとは…。
あ〜石窯ピザ食べたかったなぁ。
3.カフェ 桜
予算:ランチ:900円一種類のみ
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木挽き小屋向かいのカフェ。 駐車場は砂利。
みどりの森では食べ損ねたし、13時過ぎているので「そろそろお昼を食べなきゃ〜」と思っていた時にランチの看板が目に飛び込んできました。 「おなかも空いたし、ここにしよう!」 と夫婦で意気投合してお店に入ることにしました。
ランチはチキンカツ・ハンバーグと書いてあったのでどちらか選ぶのかな?と思っていました。 我々が席に着いてからお店の方がメニューを持ってこないので尋ねたところ、ランチは1種類のみでした。 チキンカツとハンバーグ、両方がついてくるのか…! これはちょっと期待してしまいます。900円なのに!
運ばれてきたランチは
小鉢
- きゅうりの味噌和え
- ニンジンのマリネ
- 白ご飯
- なめたけと大根の味噌汁
- ヨーグルト+ブルーベリー
- ふんわりハンバーグに大根おろし、大葉
- トマトチキン煮込み
- サラダ+スライストマト+きゅうり
- 卵焼き+醤油大根おろし
ランチプレート
と超豪華!
一つ一つが美味しい。ご飯が美味しい! きゅうりは味噌と一緒に食べると味にアクセントがつく。 人参のマリネも程よい酸味でまろやか。 ハンバーグは焼いてあるものの、中身はふわふわ。大根おろしと大葉とマッチする。
「全部美味しいです」と感動したのでお店の方と喋りました。 お店の方は「美味しい物を安く提供したい」と仰っていました。 きゅうりやトマトはテラス席で喋っているおじいちゃんおばあちゃんの手作りなんだそうです。お店の方に教えていただきました。
お店を出た後曇り空がだんだん黒くなってきました。 案の定その後軽く雨に降られました。 お店の人からウレ峠近くでバイクの事故があったと聞いていたのですが、 我々が通過したころには片付け終了間際でした。
せせらぎ街道の事故は瞬く間に周辺の民家やお店に伝わるんだなぁ。 郵便配達の人が配達ついでに事故のことを喋っていましたから。
4.カフェ kurumu
予算:飲み物:500円〜 ロールケーキ400円
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川のそばにテラス席がある。席数は少な目。 お店の周りにはたくさんの花が咲いており、オーナーさんが撮った写真集も店内で見れる。 カフェ以外に木製品やレース雑貨も販売している。
せせらぎ街道道沿いに看板が立っています。案内の通りに曲がり、橋を越えてさらに奥に進みます。 て舗装道路の林の中を行き止まりまで行くとお店がありました。 森の中にたたずむ家はまるで隠れ家のようです。 駐車場は家の前と途中の道にあります。
砂利の駐車場にバイクを停めて花いっぱいの入り口に入ると、靴箱がありました。 このカフェでは靴を脱いでスリッパに履き替えます。 スリッパに履き替えるなんてカフェのような友達の家のような不思議な感じです。
アイスコーヒーとアイスティーを注文。 飲み物が運ばれてくるまで時間があったのでぼーっとしているとオーナーさんが写真集を持ってきました。 写真集にはお店の周りに咲いている花が写っていました。 春夏秋冬どの季節にも何かしらの花が咲いているそうです。
奥にある本棚にはお客さんが撮ったという雷鳥の写真集がありました。 こちらは素人目にみてもぐっとくる写真集で、どれもカッコいい。 そのお客さんは超高い望遠レンズで趣味で撮っているそうです。
と写真を見ているうちに飲み物が運ばれてきました。 アイスコーヒーは氷がコーヒーでできていました。 氷が溶けた時にコーヒーが薄くならないように配慮されています。 アイスティーはよくある味。氷はアイスティーではなかったです。 クッキーが1枚ずつついてきました。
5.福太郎(五平餅・かき氷)
予算:五平餅:250円 かき氷:400円 みたらし団子:70円
コメント:
夏はかき氷もやっています。ソースが選べるけど、トマトがオススメです! だまされたと思って一度食べてみてください! 我々は思い切って食べて感動しました!
みどりの森のオーナーさんに教えていただいた五平餅が美味しいお店へ。 ここの五平餅はお米もたれも自家製で作っています。 たれはこの辺りでは珍しいエゴマを使ったたれを使っています。
五平餅は注文してから焼いてくれます。 お米を焼いてからよく粘るエゴマのたれをかけてから両面を焼いてくれました。 エゴマには油が含まれているので焼いているうちにジュワジュワ音と泡を立てて五平餅に巻きつきました。
できたよ〜 と店主から出来立てほやほやの五平餅を受け取りました。 一口かむと、粘っこいエゴマのたれと米の甘味が感じられる餅が美味しい。 五平餅のコメの部分も手作りなので全く硬くなくて「ふわふわ」です。
美味しい美味しいと連呼していたら通りがかりの外人達が「これなに?」と(英語で)聞いてきました。 食べ途中だったので無言で五平餅の写真を指差す私。 外人はさらに「美味しい?」と聞いてきたので「オフコース」と答えました。 そのあとなぜかみたらし団子を注文する外人達。なぜだ。 色がいけなかったのだろうか? 外人たちはみたらし団子を受け取って食べ歩いて行ってしまいました。 次はぜひ五平餅を食べてくれ。
エゴマは飛騨地方では「あぶらえ」と呼ばれているよと店主に教えていただきました。 エゴマのたれは作るのに1時間半かかるそうです。 エゴマたれの五平餅は廃れてしまったのにこうして作り続けるお店があるのはありがたいです。
五平餅を食べ終わった後夫がかき氷のシロップを見て 「トマトのソース?」 と店主に聞いていました。 店主「って思うでしょ?これが美味しいんだよ」 私「今五平餅食べたばかりだけどおなかにはいるかな?」
夫はかき氷を追加注文しました。 もちろんシロップはトマトで。
運ばれてきたトマトシロップのかき氷を見た時、私の胃袋は空きを用意してくれていました。 かき氷を食べる分のキャパを。 人間、お腹がいっぱいでも五感を使うとまだ食べれちゃうもんなんですかね?
トマトシロップのかき氷を一口食べてみる。 かき氷はふわふわで口の中ですぐに溶けてしまいます。 トマトのシロップの主張がはっきりしています。 最初にトマトと砂糖の甘さがあり次にトマトの味がします。トマトの酸味の味は全くありません。 甘くてトマトの味がするかき氷、これは美味しい!!
我々は結局かき氷を全部食べてしまいました。 かき氷を食べた時の頭痛はこなくて、程よい量でした。
6.郡上踊りを見て帰宅
福太郎で五平餅とかき氷を食べた後は引き返すことにしました。すでに17時。 清見に戻る途中、進行方向の空が黒い雲に覆われている。 そしてせせらぎ街道に入ったあたりで豪雨にあいました。
さっき通り過ぎたウッドフォーラム飛騨に入っていれば雨に降られずに済んだのに。 気づいていながら面倒なのでまぁいいか、で通過した自分をちょっとだけ後悔して、ピクルの森で雨宿り。 10分ほどしたら雨も小雨になってきたので出発しました。
郡上に近づいたときに、19時を回っていて、これはもしかして郡上踊りに間に合うのかな? と思い、郡上に寄ることにしました。 ガラガラの城山公園駐車場にバイクを停めて郡上の古い町並みの方へと歩いていきました。 郡上八幡城下町プラザまで来ると浴衣の人が続々と歩いていました。 また大型バスからも浴衣の人が続々と降りてきました。 とりあえずあと40分もあるので先に夕飯を食べることに。
郡上八幡の蕎麦屋へ入って軽めの夕食。 郡上おどりは20時からなので時間をつぶしてから踊り会場へ。 踊り会場は毎日違うので公式サイトなどで確認してください。
宮ケ瀬橋からはキャンドルでライトアップされた川とライトアップされた郡上八幡城を見ることができます。
踊り会場に着くとものすごい人数が輪になって踊っていました。 中央では盆踊りの曲が生ライブ中。 ボーカルも三味線も人が演奏したり歌ったりしていました。 それに面白いのは後からどんどん人が来て踊りに加わっていきます。 そのため踊っている人の輪がどんどん広がっていくのが特徴的だなと思いました。 今日の踊りは20時から23時までですが、一時休憩で輪を抜ける人も入れば加わる人もいる。 このゆるさがいいなぁと思いました。
しばらく踊りを眺めていたいところですが、そろそろ帰らないといけません。 30分ぐらい踊りを見た後バイクまで戻り郡上ICから高速道路で帰宅しました。 家に帰ったのは22時。
今回のツーリングのように「自分が知らない所に飛び込んでいく」のは「楽しい」です。 いつも通る道でも視点を変えたりテーマを作ってツーリングする。 そこには新しい発見や出会い、自分とは違う価値観に触れることができます。 それらを自分自身で整理し吸収していくことで新しいツーリングスタイルに出会えるのかなと思います。