2017年08月16日

【岐阜県】ひめしゃがの湯ツーリング

名古屋発日帰りツーリングBlog表紙48.jpg

梅雨も明けた(と思う)ので夏の長距離ツーリングに、御嶽山近くのひめしゃがの湯にツーリングに行ってきました。

ルート

名古屋 → 中央道 → 中津川IC → 国道256 → 国道257 → 道の駅加子母(トマトソフトクリーム)
→ 国道257 → 国道41 → 県道437 → ひめしゃがの湯&巌立峡
→ 道の駅南飛騨小坂(お昼ご飯)
→ 県道437 → 国道41 → 県道87 → 国道361 → 美女高原
→ 飛騨農園街道 → 国道158 → 県道89 → 国道41 → 中部縦貫道
→ 飛騨清見IC → 国道158 → 道の駅桜の郷荘川
→ 国道156 → 県道321(やまびこロード) → ひるがの高原SA(一般道入り口)
→ 県道321 → 県道316 →白鳥IC → 東海北陸自動車道 → 名古屋高速 → 帰宅

旅の記録・目次

google Adsense

1.加子母のトマトソフトクリーム

夏の3連休のうち2日間は雨が降りそうだったので1日長距離ツーリングに行ってきました。
中部地図を見ながら行きたいところが出てこない我々。
行ったことが無い場所とか美味しいものが食べたいなど漠然としたものは出てくるのに、
行きたい場所が出てこない。

こういう時は一回考えるのをやめてトイレにでも行きましょう。
時間がたてば探していたものの答えは見つかるものです、たぶん。

夕食を食べた後に夫が「巌立峡に行きたい」とつぶやきました。
以前ブログで紹介した、私がソロツーリングで行ってきた場所です。
巌立峡の岩は(ぼつぼつしていてちょっと気持ち悪いが)一度見ると忘れられないぐらい強い印象があります。
巌立峡の近くに大小7つの滝があるという、「小坂の滝めぐり」にはいかなかったので、私も行きたいと思いました。

ということで、行先は巌立峡にきまりました。
巌立峡から車で5分もかからない所にあるひめしゃがの湯にも入ることにしました。

朝6時半に出発予定が起きた時間がその時間。
大寝坊をしてしまい支度をして出発したのは7時半でした。

天気予報では35℃を超える暑さらしいので熱中症対策が必要です。

私のバイク用熱中症対策
・氷だけを詰めた水筒
・保冷剤(すぐ溶けちゃうだろうけど無いよりマシ)
・お茶(コンビニで900mlのウーロン茶を買う)
・保冷バッグ(上の3つを詰める。バイクのトップケースの一番下にいれて温度上昇を防ぐ)

・帽子(ヘルメット脱いだらすぐに被る。)
・吸湿速乾素材のインナーを着る。上下。
・夏用ジャケットを着る

・こまめに水分補給
 氷だけ詰めた水筒にお茶を飲みたい分注ぎ、水筒からお茶を飲む。
 氷で冷やされたお茶はかなり冷たくなる。
 喉が渇く前に水分補給する。

国道22を走り一宮ICから名神高速道路へ、春日井Jctで中央道へと進みました。
国道22を走っていた時は曇りだったけれど、恵那峡SAで休憩をとる頃には快晴になりました。

恵那峡SAでは開いている駐車場を探して、一方通行を無視して突っ込む車が多すぎです。

中津川ICで降りて国道19から国道257へ。
分岐の所にはわかりにくいけどデイリーヤマザキがあります。

国道257は前回のツーリングで通った道です。今週も通ることになるとは思いませんでした(笑)
ただ、今回は車が少なく流れも速いです。

国道257を走っていくと大きな橋(城山大橋)があり、下に川が流れています。
川からかなり高いところを走っていくので見晴らしが良いです。
もっとじっくり見たいと思い、橋を渡った先にあるP(駐車場)にバイクを停めました。

恵那.jpg

下を流れるのは木曽川。森に囲まれて風情があります。
橋の反対側は歩道が無いので行かないほうがいいです。

城山大橋を出発してしばらくすると川(付知川)沿いの道になります。
川沿いの道は夏でも走っていると涼しいです。停車しちゃうとダメだけど。
という事で夏は川沿いの道を走ると良いのかな。

道の駅加子母に着いて休憩しました。
暑いだけでも体力を消耗するので休憩はしっかりしておかないと。

夫はここの道の駅に来たら食べようと決めていた「トマトソフトクリーム」を購入。
近くのいすに座って食べていました。

道の駅加子母 トマトソフトクリーム.jpg

見た目がオレンジのソフトクリームで一口貰ってみたらトマトの味がしっかりしました。
トマトの果肉の味です。これは美味しい。

かしものわらびもち.jpg

売店には加子母名物のわらび餅が売っていました。
試食ができるので食べてみたらぷるんぷるんでもっちりしていました。
冷やして黄な粉かけて食べたらおいしいんだろうなぁ。
といってもこの暑さの中、クーラーボックスも空きがないので買えませんでした。
賞味期限近いわらび餅が安くなって売っていました。

加子母を出た後は国道41に合流し、そのまま北上しました。
下呂のあたりはさすがに混んでいたけれど、過ぎてしまえば車の数も収まり、走りやすくなりました。

国道41から「矢ヶ野」の交差点を左折して県道437へ。
ひめしゃがの湯を目指します。
道は走っていれば看板で案内をしてくれるので迷うことはありませんでした。

ひめしゃがの湯に到着したのは10時半。
空いているうちに温泉に入りたいので巌立峡は後回しにしました。

ひめしゃがの湯.jpg

温泉の建物の近くに飲める温泉が湧いています。
今回はちゃんとプラスチックのコップを持ってきて頂きました。
鉄の味と強炭酸で一度にたくさんは飲めません。
好みの分かれる味なのですが、夫は一口飲んで「もういいわ…」と気に入らなかった様子。

ひめしゃがの湯.jpg

温泉は我々がついた頃には空いていました。
内湯が2つ源泉風呂とお風呂、露天風呂が2つ、源泉風呂と普通の露天風呂。サウナもあります。

露天風呂に誰もいなかったので身体を洗ったら露天風呂へ行きました。
まずは普通の暖かい露天風呂へ。
透明なお湯が気持ちいいです。
身体を少し温めてから源泉風呂へ。

足を入れたとたん冷たい、と思うのですが、思い切って肩まで浸かりました。
最初は冷たくてつらいのですが、身体が慣れてくると気持ちいのです。
源泉風呂は25℃と体温より冷たいのですが、プールに入っていると思えば耐えられる冷たさです。

温泉の注ぎ口の方はボコボコ泡立っていて炭酸ガスが濃いので長時間近づいていると危険です。
肩まで浸かっていると鼻までガスがたまってくるのはあっという間です。

といってもずーっと入っていると本当に冷えてくるので
鳥肌が立ってきたら風呂から出てまた露天風呂で温まりました。

最後に湯冷め防止に冷たい源泉風呂に入ってフィニッシュ。

ひめしゃがの湯には和室の休憩所があります。
エアコンがなくても部屋が暑くないで扇風機の風だけでも涼しいです。

夫と合流して巌立峡へ向かいました。

2.巌立峡で恐怖のダート

ひめしゃがの湯から車で5分ぐらいのところに巌立峡の駐車場があります。
道は車1台分しかないし路面もあまりよくありません。

巌立峡.jpg

巌立て峡の駐車場にバイクを停めて川の向こうにそびえたつ崖のような岩を見ました。
かめらのズームで岩を拡大してみると、場所によって模様が違います。
凸凹の岩は見ていてちょっと気持ち悪い。

駐車場から滝が見える遊歩道に続く道があります。
こちらは清掃協力金200円を払って行けるのですが、地図を見ると滝までの道があり駐車場があるようです。
ちょうど下ってくるバイクがあったので夫が道の様子を尋ねていました。

・滝に続く道はけっこうガレていてバイクで行くのにはオススメしない。
・道は崖でガードレール無しで1車線分しかない
・滝の駐車場に着いたけれど、ライダーブーツではとても行けそうな道じゃなかったので引き返した。

それでも行ってみたいと思い、2台で行くことにしました。

駐車場からさらに道を進んでいく。
アスファルトの道路はでこぼこになり、しまいにはなくなってしまいました。

巌立峡.jpg

アスファルトの代わりに続く道は完全にダート!!
私はガレたキャンプ場に来たのかと思いました。
大小石が敷き詰められたガードレール無しのカーブ道をひたすら上っていきます。
車が通る轍ができていて、左側通行で走る我々の隣は崖。
しかも時々水たまりがあるし、湿っているところもある。

時々タイヤを取られて転びかけるも何とか持ち直す。
ここで転んだら崖真っ逆さまに落ちて行ってしまうので命がけです。

私は生まれてこのかたオフ車には乗ったことないし、オフロードも経験したことがありません。
いきなり岩しかないボコボコの道を行かされるなんて難易度高すぎます。
だけどこの道はどう見てもオフ車でしか通れない道です。
ネイキッドのバイクじゃキツイどころじゃないです。
しかも夫のは1300tなのでもっときつそうです。

今立ち止まってしまったら次発進できる自信がありません。
もう駐車場目指して走るしかないのです。
転回できる広さの場所もありませんし、崖を後ろにバックするのも怖いです。
足元には岩だらけですし。
1速でも早いなと思いつつもなかなか進んでいく気がしません。
アクセルひねる右手が疲れてきました。

何分走ったか覚えていませんんがようやく駐車場に着きました。
駐車場といってもアスファルトなんて用意されてなくて今まで走ってきた岩が敷き詰められた広い待避所的な場所です。
車2台分ぐらいのスペースがありました。
ここから滝の流れる音が聞こえます。

我々はいつも登山靴をライダーブーツの代わりに使っているので滝までの下り階段は無事降りられました。
ただ、階段といっても整備されておらず岩しかないうえに濡れているので慎重に降りていきました。

降りた先はまた濡れた岩。河原の岩を通って滝を見に行きます。
これは、登山靴じゃないと無理です。
(先客はサンダルだったけど…)

あかがねとよ.jpg

この近くには2つの滝があり、一つは木漏れ日が水面に浮かぶ滝です。
滝名「あかがねとよ」
「あかがね」は赤く苔むしていたことから「銅のような」という意味。
「とよ」は「屋根の雨どいのような」の意味でこの名前が付けられました。

エメラルドグリーンの湖に太陽の光がスポットライトのように当たって美しいです。
これを見ただけで、「本当にここまで来てよかった」と後悔が感動に変わりました。

からたに滝.jpg

もう一つは岩を下って行った先にある滝で、こちらは水の勢いがめちゃくちゃ強い。
ゴウゴウと大きな音を立てて水が落ちていく様子はダムの放水のミニバージョンに見えます。
滝名「からたに滝」
滝の周囲は御嶽山の柱状節理の溶岩で固められており、右側がドーム状になっているので滝の轟音が響き渡ります。

滝から自分のいる場所まで数メートルはあるのに水しぶきがこちらまで来ていました。

滝を見終わって駐車場に戻るまでの上り坂は息が切れました。
帰りのダートは道の内側になるけれどやっぱり怖い。
帰りは歩いてきている人とすれ違いました。ちゃんと登山する格好で来ていました。

なんとか巌立峡の駐車場まで戻りました。
よくよく考えたら、先に行ってきたライダーはアドベンチャーのバイクだったような…。

3.お昼ご飯&美女高原

お昼ご飯は国道41に引き返す途中にある道の駅南飛騨小坂で食べることにしました。

竜の瞳 焼酎.jpg

この道の駅で一押しなのが、竜の瞳の焼酎。
竜の瞳と商標登録された大粒のお米があり、その米から作られた焼酎です。
前回ここに来た時に、夫にお土産として買っていったことがあり、味の感想をききました。
「すごいすっきりとしていて、雑味がないクリアな味。
その中にもほんのりとコメの甘味が感じられる。
飲み方で好きなのはソーダ味で、すっきり感がより際立つ。」
とのこと。
まだ自宅に残っているので今回は買わなかったけれど
販売しているお店があまりないので希少だと思います。

売店の奥にレストランがありここでお昼ご飯を食べることにしました。
13時なのに結構人が多い。

ツーリングマップルのオススメは「飛騨牛のカレー」。夫はこれを注文。
私は土日限定の煮込みハンバーグ定食にしました。
※煮込みハンバーグ定食はちょっと時間がかかるので他の人の料理が先に来てしまう場合もあります。

飛騨牛のカレーは夫曰く「すごくおいしい」そうです。
辛さも辛すぎず甘すぎずちょうどいいとのこと。
カレーとサラダとスープがついてきました。

道の駅南飛騨小坂.jpg

煮込みハンバーグ定食はハンバーグ、ごはん、みそ汁(超熱い)漬物、煮物とこんにゃくがついて1000円でした。
ハンバーグは柔らかくて箸で食べられます。
付け合わせにアイスプラントがついてくるのは珍しいです。
それからトマトが甘くておいしかった。
道の駅での食事は当たりでした。

県道437、県道41を北条市、県道87へと進みます。この辺りになると車も少なくて川沿いを走るので涼しいです。
景色もいいし、快走路でした。
県道87から国道361へ行く時の交差点にAコープがあり、そこでコーヒーを買って眠気覚まし。
多分巌立峡のオフロードの疲れが出始めています。

国道361.jpg

国道361を進んでいき、信号のある交差点で北上していきました。
途中の景色はこんな感じ。
今日は雨上がりで雲がきれいです。

山道を登っていくと美女高原に出ました。
ここにキャンプ場があります。近くには池がありスワンボートを楽しむ人々が。
キャンプ場には一組しかいませんでした。もしかして穴場?

美女高原を曲がり飛騨農園街道を走っていきます。
曲がった先に走り乃神社というのがあったので引き返して寄ってみました。

走り乃神社.jpg

走り乃=野原を走る?
由来など説明がないのでよくわかりませんが、のぼりが写真のように立っているのでここを駆け抜けるのだろうか?
かなりの傾斜があります。登りたくない。

道を進むことにしました。

2車線の道路を進んでいくと遠くの山が見える場所がちらほらあります。
カーブの続く道で写真を撮りそびれてしまいましたが、良い景色でした。
この道はガードレールもあり、道路も平坦で割れてたりくぼみもなく走りやすいです。
峠を越えて山を下ると集落があり左右には田んぼが見えます。

さらに進むと岩をくりぬいたような感じのトンネルを通りました。

飛騨農園街道.jpg

飛騨農園街道の終点は国道158に出ました。
平湯に続く道です。今回は帰るので反対方向へ進みました。
国道158を西にまっすぐ進んでいくと途中で県道に切り替わりますが、そのまま進んでいくと国道41に出ます。

国道41のガソリンスタンドでガソリンを補給しました。
すでに200q以上走っているのでそろそろ入れないと〜と思っていた時にちょうど見つかりました。
この先はガソリンスタンドがなさそうです。

国道41から中部縦貫道に入り、清見方向へ進みます。
中部縦貫道は無料の高速道路で高山〜荘川間を通っています。
車線は1車線だけれど途中にゆずり車線があります。
今日は風が強かったので煽られないように注意して走りました。

無料区間最後まで走り抜けて清見ICの信号から国道158を南下していきました。
ここから荘川までは車でも1時間かかるのにチャリンコ集団がえっちらおっちら坂道を登っていました。
チャリンコだと2時間かかるだろうなぁ。

と眺めながら走っていたら、道路脇に路駐していた車から人が降りてきて、
そのチャリンコ集団にタブレット菓子をあげていました。
荘川でも29℃あったので日陰じゃない所はかなり暑いです。 熱中症対策かな? チャリンコを応援する人もいるんだなと思いました。

国道158.jpg

荘川に近づくと建設中の東海北陸道の下を通りました。
橋を作る場合は支柱から先に作り、徐々に橋を伸ばしていき真ん中で結合するんだなぁ。
作成途中の橋げたは浮いていてどうやってこれを作ったのか不思議です。

この高速道路が完成したら白鳥〜飛騨清見間も2車線になり、渋滞が解消されると良いな。

4.やまびこロード&ひるがの高原SAでケーキ

道の駅荘川で休んで今後の予定を考えました。
16時になるけど空が明るいのでまだ走り足りないなぁと思ってしまいます。

高速道路には乗らずにさらに下道で南下することにしました。
国道158を進み、下り坂の信号のある交差点で左に曲がって国道156へ。

山の中を通る国道156はたまにパトカーが潜んでいるので気を付けて走っていきます。
今回はやまびこロードを通るので信号のある交差点で県道321に曲がりました。
やまびこロードとは書いていないので県道321の番号を頼りにすると良いと思います。

ひるがの高原SA.jpg

やまびこロードは全て2車線のワインディングロードです。
最初ここを通った時はカーブを曲がるのが難しかったのですが、何度も通っているうちに慣れてきました。
先ほどまで日が暑かったのにこのころには雲で覆われていて
走っていると寒さを感じるほどです。

ひるがの高原SA.jpg

途中にひるがの高原SAに寄りました。
一般道から入れる道があります。諏訪湖SAと違って駐車場も広いです。
ひるがの高原SAの喫茶店に入りケーキセットを頼んで一服することにしました。

2層のレアチーズケーキとオレンジジュースを注文。
チーズケーキはあっさりしていながらほのかな甘みがあります。
この甘味が疲れを取り除いてくれるような気がしました。

ここで夫といろいろなことを喋りました。
将来のこととか、仕事のこととか。
再来週の重大なマスツーリングのこととかいろいろ。
(↑これはちょっと記事にはできないのですみません)

話がどんどん進んでいくので気づいたら17時半。
30分ぐらい居座ってしまったのでそろそろ出発することにしました。

やまびこロード.jpg

残りのやまびこロードを走っている途中、アジサイがたくさんきれいに咲いている場所があったので写真を撮りに停車。
もう日が沈んでしまったけれど雲がすごくきれいでした。

やまびこロードを抜けて暗くなり始めたころに白鳥ICから東海北陸道へ。
渋滞を予想していたけれど3連休の初日のわりに大したことありませんでした。

関SAで休憩を1回入れて名古屋に戻ってきたのは21時。
がっつり走ったと思ったけれど総走行距離は400qでした。
今回は巌立峡のダート走行が一番疲れたけれどトータルでは楽しいツーリングになりました。

後日談。 翌日になって天気予報を見ると雨マークが晴れマークに変わっていました。
連休が晴れだったらキャンプ行きたかったな。また今度チャンスを狙います。

posted by 新目もり at 08:19 | ツーリング【岐阜県】