前回のツーリングの後日談をいきなり白状します。 カニはプリン体が多いから食べすぎると痛風になるよとブログを見た知人から言われました。 カニとビールの組み合わせは味として最高ですが、プリン体も最高に多いです。 言われたというより、忠告に近かった。 しかし、我々は一か月もたたないうちにまた越前市へ向かい、蟹を買いに行ったのでした。
目次
google Adsenseせいこ蟹と味噌汁、米で夕食 今回はタンデムです。
1.三方五湖レインボーラインへ
昨夜まで降っていた雨が上がり、天気の良いツーリング日和になりました。 7時に起きて、8時半には出発。11月に入って寝坊気味でしたが、ようやく起きれるようになりました。 行きに気温を確認したら15℃。まぁ暖かいかな。
名古屋高速を走っていると「一宮IC渋滞」の表示が。 うーん、この時間帯でもすでに渋滞なのか。もっと早く出ればよかったかな。 ジャンクション2km手前からすでに渋滞していました。じりじりと進むのは半クラッチで左手が辛い。 一宮JCTから入って抜けるのに一時間もかかってしまいました。 夫「一度一宮ICを出て入りなおした方が早いんじゃないか(笑)」
名神、北陸道、舞鶴若狭道を経て若狭三方ICで降りて国道27号に入りました。 レインボーラインへ向かうのだけど、東から入るか、西から入るかでちょっと考えました。 西から入り、東へ抜けて敦賀を目指すことにしました。そうすると海が左側に来るので気持ちがいいだろうと。
国道27号、次に国道162号を通っていると両脇に梅の樹が植わっているのが見えてきました。 ここら辺は梅の産地で梅干しを売るお店がぽつぽつと建っています。 道中でライダーが路面に出しているお店で梅干しを買っているのを見かけました。
そのあと、途中で「梅の里会館」というお店を見つけたので寄ってみました。
入口には筆柿や銀杏が売っていました。 中に入るとまず目に飛び込んできたのは梅干しの試食。 試食の隣に梅干しが売っていて、塩分濃度が書いてありました。 10%、18%。はちみつ漬けの梅干しや、紫蘇漬けのものもあります。 1kg900円ぐらい。梅干しは健康長寿の国福井の健康に一役買っていそうだ。 梅干しに含まれるクエン酸は体の疲労を取ったり、体に脂肪をため込むのを防いだり、体をアルカリ性に戻したりと優秀です。 梅干しは汁がこぼれるのが心配で持って帰れないのでほかの品物を見てみる。
梅干しのペースト、これはパスタに合いそうだ。 梅茶、試飲ができるので飲んでみたら、梅の味がする昆布茶でした。 結構おいしいので、夫は会社用にと買っていました。 梅ひじき、こちらはごはんのふりかけ用に。 我が家の食事では梅干しを食べる習慣がないので買ってみることにしました。 ちらし寿司に混ぜてもおいしそう。 梅せんべい、梅の味がするせんべい。 知多半島のエビせんべいのような物の梅バージョンを想像していただければわかるかな? 地酒と梅酒コーナーもありました。夫がそこで地酒を購入。 アルコールのない梅サイダーも売っていました。それから若狭塗り箸。 ちょっとした休憩スペースとトイレもあってなかなかよいお店でした。
10時すぎに梅の里会館を後にし、県道216号を通り、三方五湖レインボーラインへ。ちょっと曇ってるなぁ。
有料道路なので入口で支払いをするのですが、ETCが使えません。 バイクで現金支払いのは面倒ですが、タンデムなら後ろの人にやってもらうと楽です。 今回は半額の360円でした。 去年もおととしもここに来ているけど、いつも半額です。シーズンオフは半額になるもよう。
支払いを済ませ、レインボーラインを走ります。 時々車やバイクとすれ違う。愛媛や所沢ナンバーを見たので、連休を利用してきている人もいるようです。 山道を走っていくとだんだん高度が上がってきて、左側に日本海、右側に湖が見えてきました。 紅葉は終わりがけだけど、全体的に橙色に色づいています。
レインボーラインの途中に駐車場があり、そこから日本海を見渡せます。 日本海の波打ち際はエメラルドグリーンになっていて、すごくきれい。 夏に来たときは蜂がうるさくてバイクを停められなかったけど、この時期なら大丈夫。
※今回は時間の都合で寄らなかったけど、山頂公園おすすめです。 高所恐怖症じゃなければ、ぜひケーブルカーではなくリフトで上がってみてください。 頂上では三方五湖と日本海がぐるりと見渡せます。 帰りのリフトは前に落ちるんじゃないかとひやひやしました。 目の前に広がる日本海と三方五湖と山頂公園が180度ぐらい見渡せて、景色がよく見えます。
レインボーラインを抜けて、国道27号に戻り、国道8号へ入り、敦賀市へ。 敦賀市にある天ぷらのお店「天勢」でお昼ご飯を食べます。時計に目をやると12時半でした。 敦賀といったら港もあるので魚料理となりますが、我々はあえて天ぷらを食べる! 私はかき揚げ丼を注文。夫は数量限定の漬け丼をたのみました。
かき揚げ丼はホタテとエビとその他野菜が入っていて、エビがぷりぷりでした。 味噌汁と漬物も一緒についてきて、1200円。 夫の頼んだ漬け丼もすごくおいしかったそうです。 おいしくて食べるのに夢中になってしまいました。
お昼ご飯を食べた後はいよいよ越前がにを買いに行きます。
2.せいこ蟹購入
国道8号→県道204号
しおかぜラインを今回初めて北上していきました。 南下するのとは違い、初めて見る景色が新鮮でした。 日本海の海沿いをひたすら走る道。とにかく遠くまで見渡せて広さを感じさせる道。 我々バイクや車がそびえたつ山々に対してちっぽけな存在だと思わせる道でした。 しおかぜラインは2008年に無料化された高速道路です。 海がすぐそばにあるので風が強い時もあります。 地元車がものすごい勢い(というか速度)で走行していくので後方には注意した方がいいです。 あ、前方も追い越し中の対向車が来たりするので注意が必要ですが。
国道305号に戻り、しばらく日本海を北上していきます。 途中に越前カニののぼりがたくさんあり、よくはためいています。
時間帯によるかもしれませんが、解禁日直後の方が盛り上がっていた感じがします。 前回行ったときには、あちらこちらで蟹を蒸す様子が見られ、お店の前を通ると蟹のにおいがしました。 蒸し器から出てくる大量の蒸気が流れて、しばらく蟹のにおいが漂っていて「これが越前蟹の解禁日の様子かぁ」なんて記憶にとどめていました。
今回はその蒸す様子が見えず、蟹を買いに来る人も前回より少ない気がします。 みなさん越前蟹の解禁日を楽しみにしていたのかもしれません。 だからあんなにたくさんの人が解禁日直後には訪れていたのかなと思います。 夫に「どこでカニを買うのか決めたの?」と聞いてみると「前回買ったおばちゃんのところ」と言っていました。 そして、国道305号の「」の交差点のところに前回越前ガニ&せいこ蟹を買ったお店につきました。
時間は15時ごろ。ちょうどほかのお客さんも2組ぐらい来ていたので、せいこ蟹を買いました。 1000円のと1200円のと1400円のせいこ蟹が売っていて、1200円のを2はい。 いつもの保冷箱に入れてもらう。 5はい買うと1匹あたり200円ぐらい値引きになるのですが、2人じゃそんなに食べられない! 今度来るときは共同購入という形でほかにもほしい人見つけてから5はい堂々と買いに行きますよ。 お店のおばちゃんも忙しそうで、会話という会話もできず。 前回は16時過ぎだったのを考えると、値引きするにも早いし、お客も多いわでちょっと早く来すぎたかな?という感じがしました。
3.越前そばの里へ寄り道
寄り道の距離じゃないです!越前市ですよ! 夫が越前そばが買いたいというのでここから、15時回っているけど越前市の「越前そばの里」へ向かうことに。
最初は県道4号を通ってみたのですが、 前日が雨で紅葉の終わりがけのコンボでつづら折れの道が落ち葉だらけの濡れた路面になっていて、 「こりゃ無理だ」と引き返してきました。 地図で見ると近道だと思ったんですがね、もしかして道路がきれいになってたら通れたかもしれないです。
県道4号はあきらめて、国道305号、365号をずっと東に走ります。 織田という交差点を南下して武生市内に入ります。 武生市内は結構渋滞で…あれ?なんか路面濡れてるけど、雨が降ったのかな? よく見ると路面が濡れていて、水浸しになっています。所々水溜まりもありました。
ん??
なんでだろうと思って右を見るとなんと反対車線との間に書かれている線にある小さな穴から水が出ているではありませんか! どうやら積雪に備えてスプリンクラーの点検をしているようでした。 あー!対向車の水はねが!ズボンに!かかる! 秋とはいえ服が濡れるのは体が冷えてしまいます。
やーっと濡れた路面を抜けたころには北陸道のインターに差し掛かっていました。 ここから越前そばの里は10分ほど。 北陸道の高架下を抜けると田んぼが広がりのんびりとした風景にかわります。 その田んぼの中に建っているのが越前そばの里。観光バスが4台並んでいました。 17時頃ついたはずなのに車がたくさん止まっていて、中も混んでいました。
越前そばの里ではそば工場の見学や中で越前そばが食べれたり、お土産がたくさん置いてあります。 越前そばと福井名物ソースカツ丼のセットや、越前そばと焼き鯖寿司のセットなど、名物料理が一度に食べられるのはオイシイです。 何回か食べたことがありますが、お昼頃になると席がなくなるぐらい人気です。 新そばの越前そば6食入りを購入。からみ大根も一緒に買いました。 そばだけでなく、福井の名産品もおいてあり、試食できるものもあります。 越前水ようかんは試食してみたところ、すっきりとした甘さでした。 酒粕が売っていたので買いました。これで甘酒を作る予定です。
そのあと越前そばの里にいる夫の知人に会い、せいこについて尋ねました。 知人いわく、「福井の人はせいこ(蟹)しか食べないよ」と。 前回おばちゃんが言っていたことは本当でした。裏がとれました(笑)
夫 「せいこはまりましたよ、すごくおいしいし。脚も越前カニに比べれば身が少ないけど甘くておいしいですし。」 知人 「え?脚?食べないよ。だって取り出すの面倒だもん」 私&夫 「!!???」 めちゃくちゃ驚く我々。 知人 「脚は捨てちゃう。蟹味噌と卵と甲羅についてる身を食べるんだよ」 夫 「確かに脚の身を取るのは面倒だけど…もったいないな」 知人 「魚屋で売れないB級品が安く手に入るから、捨てちゃっても甲羅についている身だけでも十分だよ」 夫 「そうなんですか…」
と、結局B級品のルートは教えてもらえなかったけど、せいこしか食べないというのは本当だった。 福井の人からすれば高級品という感じはないのかもしれません。 そのあと武生ICから高速道路で帰路についたのでした。
4.せいこ蟹と味噌汁、米で夕食!
自宅に帰り、荷物を片付けて、いざせいこ蟹をさばきます。 前回教えてもらったとおりに身を剥いていきます。 今回は麺棒をラップでくるんで使ったので、麺棒に汁やにおいが付くのを防げました。 蟹の脚から身を出すのにカニの足先を使うといいよ、と夕方会った福井の知人に教えてもらったので、やってみました。 おお!蟹の足先のつま先部分がちょうど殻の中に引っかかって取りやすい! 丁寧に蟹の身を取りカニの甲羅に盛り付けていたのですが、盛り切れずお皿に出すことになりました。 小さい蟹なのにこんなに身が取れるとは。
剥いている間に米の準備と味噌汁を作る。 味噌汁は富山にツーリングに行ったときに買ったアオサの味噌汁。 プリン体を減らすためにも蟹とアオサの味噌汁は組み合わせがいい方なんじゃないかなと思います。
そして、これが今日の夕食!
米、味噌汁、せいこ蟹! せいこ蟹は塩でもまあいけますが、醤油の方が好きです。好みが分かれそうですね。 甲羅を受け皿にし、カニ味噌と身を盛り、上から醤油をぽたぽた垂らすのが好きです。
夫はビールではなく梅の里会館で買った日本酒を飲んでいました。ビールじゃなければ大丈夫なのか…? しかし、日本酒にカニ味噌とは、なんて贅沢なんだ!日本に生まれてよかった!
ルート 北陸道→舞鶴若狭道→若狭三方IC→国道27号→国道162号→梅の里会館→三方五湖レインボーライン→国道27号→国道8号→しおかぜライン(県道204号)→国道305号→かもめ(せいこ蟹)→国道365号→越前そばの里→武生IC→帰宅
追記 石川県能登半島出身の知人から聞いたのですが、蟹は「もらう」ので、「買ったことないですよ」と! そうか、もらうのか…。